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第92回日本医療機器学会大会 大会長 南 正人 大阪大学医学部附属病院 手術部 部長・病院教授

第92回日本医療機器学会大会
大会長 加納 隆
滋慶医療科学大学院大学・教授/埼玉医科大学・客員教授

大会テーマ

新たな医療技術との出会いを求めて

第92回日本医療機器学会大会は2017年6月29日から7月1日までの3日間, パシフィコ横浜で開催されます.本学会は医療機器に関連する多くの学会の中 でも,最も長い歴史を持ち,医療分野への多大な貢献を果たしてきたことは周 知のことと思います.このたび,その大会長を務めることになり,大変名誉なこと と感じると同時に,責任の重さに身の引き締まる思いでおります.このような機 会を与えていただきました学会役員の皆様ならびに関係各位に感謝いたします.

さて,われわれは何で学会に参加するのでしょうか.いろいろな理由がある かと思いますが,何らかの新しい技術,知識,そして人との「出会い」を求めて,その期待を持っ て集まってくるのではないかと思います.毎年のように興味深い数多くの講演ならびにシンポジウ ムが企画され,また多くの一般演題の発表がありますが,実際にはその一部しか聴くことができず, 非常に残念に感じているのは私だけではないと思います.それくらい,充実したプログラムが組ま れてきていますので,そのいい意味での継承と,また新たなテーマを加えて,例年に勝るとも劣ら ないプログラムを企画して行きたいと考えております.

私の専門分野は臨床工学ですが,臨床工学技士にとりましても,呼吸・循環・代謝・MEの4本 柱の1つのMEつまり医療機器管理領域に携わっている方のための主な学会大会になっているので はないかと考えております.この領域は単なる医療機器の保守管理にとどまらず,医療機器を使用 する設備環境(電気設備,医療ガス設備,電波環境など)の管理や病院全体のマネジメントにも発 展しつつあります.2007年に医療法が改正され,各医療機関には必ず「医療機器安全管理責任者」 の配置が義務付けられましたが,多くの施設でその管理責任者を臨床工学技士が担っており,この 領域への関心が高まっています.臨床工学技士も少し前まではいわゆる生命維持管理装置の操作中 心の臨床業務に手一杯でありましたが,医療法が変わり組織が大きくなってくるにつれ,広い意味 での機器管理業務にも力を入れることができるようになってきました.そういう意味で,本学会は こういったマネジメント意識の高い臨床工学技士を受け入れるには最適の学会であると考えています. 学会発表の原則は確かに学術性・新規性ではありますが,本大会における発表では,製品化につ ながる実用性,今ある医療機器の問題点に対する改良の工夫など,医療現場の立場と企業の立場, 双方からのアイデア発表会であっていいと思っています.したがって,どんな些細な操作性や安全 性の工夫の発表でもいいと思います.それは学術性とまでは言えないかもしれませんが,新規性で はあることは確かでありますし,その工夫がより操作性の良い安全な医療機器の提供につながるの であれば素晴らしいことだと思っています.

私自身振り返ってみますと,本大会は最も多くの一般演題を発表した場であります.ちょうど40 年前に最初の発表をしたことを記憶していますが,以後,毎年のように本学会での発表を続けてき ました.その積み重ねが,自身の研究業績を豊かなものにしていったのではないかと思っております. 「継続は力なり」と言われますが,是非,皆様も本大会における一般演題発表の常連になって頂けれ ばと思っています.

さて,今回のメインテーマを「新たな医療技術との出会いを求めて」とさせて頂きましたが,そ の思いは新たな医療技術・医療機器をゼロから創出するというのはそう簡単なことではないわけで すが,すでにある医療機器を改良してより良いものにする,もしくは医療分野以外の技術を医療に 適用することで素晴らしい製品を生み出すことができると考えています.私自身,新製品開発には 意欲を持って取り組んでおりますが,そのときに必ず新たな技術と人とのいい出会いを経験してい ます.来年の第92回大会ならびにメディカルショーが新たな技術と人との「いい出会いの場」とな るように,プログラム委員一同,鋭意努力して行きますので,皆様方の多くのご参加を切に願って おります.

 

第92回日本医療機器学会大会
大会長 加納 隆
(滋慶医療科学大学院大学・教授/埼玉医科大学・客員教授)