日本医療機器学会誌「医療機器学」最新号(2月号)のお知らせ
医療機器学95巻1号(2月号)では、岡山県倉敷市で2025年3月29日に行われる第37回機器と感染カンファレンス「多職種で高めあう医療機器の再生」のプログラムから始まり、2025年6月12日からパシフィコ横浜で開催される記念すべき第100回日本医療機器学会大会大会長の北海道情報大学医療情報学部の加藤伸彦先生による学術集会の紹介から始まります。「未来への架け橋―伝統と革新の融合―」という本学会の更なる発展が期待される素敵なテーマをご紹介頂きました。
原著、研究速報、使用経験では、ECMO操作におけるハンズフリーマニュアル、自動点眼装置の開発、人工呼吸器の不具合分析、自己血管内シャント機能評価、シリンジポンプの流量誤差についてなど、医療機器学会にふさわしい幅広く臨床に即した論文をご投稿頂きました。特集は医療機器国際安全規格の最近の動向についてです。医療機器の製品化にあたっても、病院経営においても国際標準化は欠かせない視点となります。高度な内容をご執筆いただきましたので、ぜひご一読下さい。
【日本医療機器学会誌「医療機器学」 Vol. 95, No.1, 2025 目次】
《原 著》
■体外式膜型人工肺(ECMO)操作におけるハンズフリーマニュアルの有効性
伊藤 奈々・他 P2-P11
■エアー搬送を用いた自動点眼装置の開発
内田 裕久・他 P12-P19
■テキストマイニングを用いた人工呼吸器の内的要因と外的要因に関連した不具合分析
濱坂 秀一 P20-P29
《研究速報》
■体導音センサと畳み込みニューラルネットワークを用いたシャント音スペクトログラム画像からの自己血管内 シャント機能評価推定
錠屋敷 健志・他 P30-P36
《使用経験》
■シリンジポンプにおいて流量誤差が生じた2例
柳 彩加・他 P37-P43
《特 集》
〈医療機器国際安全規格の最近の動向(IEC TC62 最近の活動)〉
■特集のねらい
佐久間 一郎 P44-P45
■IEC TC62 の最近の活動概要(TC62 エジンバラ会議の概要報告と,今後の活動に関する展望)
正宗 賢・他 P46-P49
■IEC TC62 における用語規格開発ならびにIEC 60601-1 の改訂状況について
並木 啓能 P50-P57
■医療機器ソフトウェア規格に関する動向
中里 俊章 P58-P64
■国際医療機器規制当局フォーラム(IMDRF)における国際規格,人工知能・機械学習の取り組み
今川 邦樹 P65-P70