医療機器学投稿規定(執筆要綱)2023年8月改定

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一般的事項

1.投稿資格ならびに条件

著者のうち一人は本学会正会員または企業会員の社員であること.

2.論文の種類
  1. 原著
    研究の背景と目的(仮説)が「緒言」で示され、それらを解決するための「方法」、「結果」、「考察」が一定の形式で記述され、目的および背景に応じた「結論」が導かれている論文。論文内容は新規性があり、当該分野の専門家による査読によって成果や有効性が認められる必要がある。著者がその成果について責任を有する。
  2. 研究速報
    研究の背景と目的(仮説)に対して「緒言」、「方法」、「結果」、「考察」があるが「結論」を持つ原著とするには十分な結果と検討が行われていないものの、当該分野の専門家による査読によってその知見自体を早急に伝える新規性と意義がある論文。
  3. 総説
    一つのテーマについて、これまでの原著や報告を広く検索し、それらを評価してまとめた論文。各主題について、現時点で一般に承認された新しい知識を、公平に読者に提供することを目的とする。同時に、論争はあるが、未来につながる有益な知識については客観的批評をまじえ、記載する。著者の考えとともに客観的な視点が必要で、得られた知見は、単なるまとめではなく、その分野において学術的な方針を示すものであることが求められる。特集における依頼原稿は③総説に相当するものとする。
  4. 使用経験/紹介
    医療機器の使用経験や医療機器の機能・特徴を報告する論文。科学的で偏らない視点が最低限必要であるが、医療機器の性能や効果などについて、企業会員から自社製品に関する投稿も受け付ける。
  5. 考案
    ある事柄に対する筆者の意見をまとめた論文。4.使用経験/紹介と異なり、医療機器など製品や対象物が必ずしもなくても良い。また、3.総説と異なり、広範な文献検索に基づく客観的な検討や結論は必要ない。
  6. 報告
    学会会員に知っておいてもらいたいことなどを、客観的に文書にしてまとめたもの。5.考案との違いは、筆者の意見や主張が入っていない点である。必ずしも議論のある問題でなくても取り扱うことが許容され、3.総説とは異なり広範な文献に基づく客観的な検討や結論を必ずしもなくても良い。

とする。原著および研究速報は未発表のものに限る。

3.倫理規定

研究の実施にあたっては、施設の研究倫理委員会等の承認を受け、その承認のもとに当該研究が行われたことを明記し、その承認番号等を記載する。なお、人を対象とする研究については、世界医師会によるヘルシンキ宣言に基づき、「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」(令和4年3月10日一部改正、文部科学省、厚生労働省、経済産業省告示)を遵守する。
また、人を対象とする研究で、何らかの介入を伴い介入と結果の因果関係を明らかにすることを目的とする研究では、研究開始前に臨床試験登録(jRCTやUMIN registry等)を行って実施し、その登録番号を記載する。

4.利益相反(COI)に関する事項

投稿論文の内容に関し、「日本医療機器学会 医学研究の利益相反に関する指針」に基づき、当該論文に関する利益相反に関する事項について、著者全員が

医療機器学 自己申告による COI 報告書(責任著者用<様式2>)

医療機器学 自己申告による COI 報告書(共著者用<様式2-1>)

を用いて事前に届け出なければならない。
記載内容は掲載論文の末尾,謝辞または文献の前に掲載される。

規定されたCOI 状態がない場合は、「申告すべきCOI はなし」などの文言が 同部分に記載される。
なお、責任著者が営利を目的とする企業・法人組織や団体に勤務の場合は、「医療機器学 自己申告によるCOI 報告書」を提出する必要はない。

5.著作権・版権

本誌に掲載された論文の著作権・版権は日本医療機器学会に帰属する。

6.論文の採否

論文の採否、掲載論文の種別、掲載順序は査読意見に基づき、編集委員会が決定する。

7.著者校正

著者校正は1回とする。

8.別  刷
  1. 希望により原著は30 部まで無料とする。それ以上の部数を希望する場合は有料により受け付ける。
  2. 原著以外の論文は有料により受け付ける。
  3. 別刷りの作成は印刷した紙媒体かPDF ファイル(CD)による電子媒体かを選択する。
  4. 著者校正時に作成媒体と希望部数(紙媒体の場合)を明記して申込みをする。
9.原稿の送付先

オリジナル原稿とコピー2部および記録媒体を書留郵便で下記あてに送付すること。

〒113 – 0033 東京都文京区本郷3 – 39 – 15
一般社団法人日本医療機器学会 編集部

執筆要綱

1.原稿の作成

1)表題頁、英文要旨、本文、文献、表、図説(写真)の順にまとめる。特集などの総説なども、原則として上記に準ずるが、英文抄録は必要ない。
2)原稿は、A4 判用紙に40 字× 30 行の横書きでプリントアウト(原文1部,コピー2部)する。
3)原稿を保存した記録媒体(CD-ROM,DVD-ROM,USB メモリ)を添付する。(原則として返却しない)
①本文・図説はワードで作成する。
②図,表はワード,エクセルまたはパワーポイントで作成する。
③画像の圧縮はJPEGまたはGIFが望ましい。

2.論文の体裁

1)表題頁
①表題および著者名(英文を併記する).なお表題に製品名は使用できない。
②所属機関と住所(〒、電話、FAX、e-mailなど含む)
③著者が複数の場合,責任著者(Corresponding author)を明示すること。責任著者は論文審査に関わる連絡担当者になるとともに、全著者を代表して当該論文の責任を負う。
④当該の研究遂行や論文作成に際して、行政・団体・企業等から研究費助成、試料提供、便宜供与などの支援を受けた場合は、表題頁に支援組織の名称とその内容を記載すること。

2)要 旨
原著論文は英文要旨(200 語以内)をつける。

3)本 文
(1)原著は目的、方法、結果、考察、結論の順序に記述する。
(2)製品名にはメーカ名を( )で併記する。
(3)論文は,原則として図表を含め9,600 字(刷上がり6頁)以内。ただし新製品紹介は1,200 字(刷上がり1頁)以内。 約1,600 字で刷上がり1頁に相当する。
(4)図・表は1枚あたり200 字換算(刷上がり1/4 頁)で10 枚以内。寸法の大きな図表は、この割合で枚数を減ずる。
(5)文章は口語体とし,専門用語,欧文もしくはカタカナ書きを必要とする部分以外は常用漢字ひらがな書きとする。
(6)医学用語は原則として、日本医学会・医学用語委員会編「医学用語辞典」に準拠する。
(7)数字は算用数字を用い、度量衡単位はcm、mm、l、ml、g、℃などとする。
(8)略語を使うときは,初出時に正式名を記した後に( )内に記入する。
(9)見出し記号は,大見出しから順に1.、2.……、1)、2)……、(1)、(2)……、①、②……とする。(10)用字・用語は編集部で統一し、筆者の了解なく変更することがある。

4)文 献
(1)文献の記載順序は本文中での引用順とし、本文中の引用箇所に、半角上付で1)、2)、3 ~ 5)のように記載する。
(2)文献の書き方は次のように統一する。

  • 著者名は原則として全員を記載する。ただし、4名以上の場合は最初の3名を記載の上、それ以後は「ほか」または「et al」とする。
  • 雑誌の略名は、和誌は「医学中央雑誌略記表」、洋誌は「Index Medicus」に準拠する。
  •  CD-ROM、DVD-ROM の電子文献については以下の表記の仕方に準ずるが、CD-ROM、DVD-ROM であることを( )で明記する。

雑誌中の論文
著者名. 論文名. 掲載雑誌名. 出版年(西暦), 巻数, 号数, はじめのページ- おわりのページ.
例)医科太郎, 器械花子, 医療二郎ほか. 医科器械の未来. 医療器械学. 1977, Vol.85, No.6, p.354-360.
例)Steven, L. ; George, S. Development of medical instruments. Journal of Medical Device. 1990,Vol.98, No.5, p.214-218.
単行本
著者名. 書名. 版表示(初版は省略), 出版社, 出版年(西暦), 総ページ数
例)医科三郎. 医療機器論, メディカル器械出版, 2000, 351p.
例)Tim, L. Medical instrument and device. Medical Public, 2001, 257p.
論文集(単行本)中の論文
著者名.“ 論文名”. 書名. 編者名. 出版社, 出版年(西暦), はじめのページ- おわりのページ.
例)医科四郎.“ 医科器械の歴史”. 医科器械の現在と将来. 器械司子編. 医療書房, 1999, p.121-130.
例)Kikai, Taro. “Future of Medical Device”. Development of Medical Devices. Kaiser, T .,ed.
Journal of Device, 1990, p.11-30.
電子ジャーナル中の論文
著者名. 論文名. 掲載雑誌名. 出版年(西暦), 巻数, 号数, はじめのページ- おわりのページ. 入手,( 入手日付).
例)医科五郎, 器械洋子. 医科器械の起源. 医療学. 2001, Vol.89, No.7, p.153-168.

http://ikakikai.ne.jp/ronbun/153.168,(参照2008-08-14).

ウェブサイト中の記事
著者名.“ ウェブページの題名”. ウェブサイトの名称. 入手先,( 入手日付).
例)中央医療報告会.“ 将来の医療のあり方”. 医療研究会.

http://www.iryouken.ne.jp/arikata.htm,(参照2008-11-15).

3.図・表(写真を含む)

1)図・表の挿入箇所を、本文の右側欄外に朱書する.

2)「1.原稿の作成、3)(2)、(3)」項に従った電子ファイルか、手札版の写真および白紙に黒インクで清書した図・表を提出する。

3)雑誌や書籍などから転載する場合は、版権所有者の使用許可書のコピーを添付する。

4)カラー印刷は原則不可とする。

5)図説は,原則として和文で書く。図の中のシンボル、矢印、略字なども説明する。

6)表題および表の中の文字は原則として和文とし、 表の説明文はつけない。記号や略字、統計分析結果などの説明は、表の下部に脚注の形で記載する。

7)図(写真)、表は原則として返却しない。返却を希望する場合は、その旨原稿に明記する。

4. 英文論文について

1)本誌は英文論文の投稿を受け付ける。

2)英文投稿では、論文本文2,500語以内とし、図・表1枚あたり100語に換算し刷り上がり6頁以内に収まることとする。

3) 英文要旨(200語以内)に加え、和文要旨(400字)を付ける。

4) 表題および著者名、所属名の和文を併記する。

5)英語校正の証明書を添付する(著者が英語を母国語とする投稿の場合は除く)。