日本医療機器学会誌「医療機器学」最新号(2月号)のお知らせ

2021/2/10

医療機器学91巻2月号は、2021年5月27-29日の会期で開催される第96回医療機器学会大会の演題募集から始まります。大阪大学の高階教授が大会長を務められ、大阪国際会議場での開催となりますが、「まっさら賞(若手奨励賞)」・「おもろい賞(優秀発表賞)」など、発展性や学術性の高い演題に対してユニークな名前の賞が設定されています。コロナウイルス感染状況によって、開催や発表形式が変更となる可能性もありますが、是非多くの演題の応募をお待ちしております。

原著では、ナビゲーション手術における麻酔手術短縮を目的とした多職種による連携や、皮膚感覚の知覚異常を検出するアプリケーションのユーザビリティ評価など、最新技術に対する現場での研究が掲載され、興味深く読んで頂けると思います。また、飛沫感染防止を目的とした多種のマスクを走査電子顕微鏡で観察した研究速報も寄稿頂きました。サージカルマスクやN95マスクには感染防止効果が、ガーゼや布マスクでは感染者からの飛散防止効果が期待され、それぞれを状況に応じて使用する根拠となる多数の論文も引用されています。

特集は急性期、ICU分野における遠隔医療の現状と将来動向です。ICU遠隔医療に実際に取り組んでいる大学病院や企業の先生方にその取り組みについてご執筆頂きました。コロナウイルス感染症パンデミックによって日本の集中治療への興味が高まっている中、我々医療者が知っておくべき事業について丁寧にまとめられています。

日本医療機器学会誌「医療機器学」 Vol. 91,  No.1, 2021 目次はこちら