日本医療機器学会誌「医療機器学」最新号(2月号)のお知らせ

医療機器学94巻1号(2月号)は、024,2025年度代議員選挙の結果、熊本で2024年3月23日に行われる第35回機器と感染カンファレンスのプログラムから始まり、2024年6月20日からパシフィコ横浜で開催される第99回日本医療機器学会大会大会長の第一医科株式会社の林正晃代表取締役社長による学会紹介から始まります。

原著と研究速報では、入院動向に注目した保守管理データベース、ポンプチューブの振動によるローラポンプ圧閉度の連続的評価という最先端の内容をご寄稿いただきました。

特集はプログラム医療機器に関する我が国の振興政策と最先端開発動向です。SaMD(Software as a medical device)など用語は聞いたことがあっても、医薬品医療機器等法における扱いや、その実用化促進パッケージ戦略、承認審査などについて系統的に特集される機会は少なく、大変興味深い特集です。また、AI判定インフルエンザ診断支援機器や全身麻酔の自動制御プログラム、不眠症治療アプリなど、具体的な開発過程をご紹介頂くことでこの新しい分野について身近に学ぶことができ、是非手元において何度も読み返して頂きたい内容となっています。

 

【日本医療機器学会誌「医療機器学」 Vol. 94,  No.1, 2024 目次】

《原 著》

■医療機器における入院動向に着目した保守管理データベースの研究
森 信洋・他 P3-P7

《研究速報》

■ポンプチューブの振動によるローラポンプ圧閉度の連続的評価
下畦 龍雄・他 P8-P15

《特   集》

〈プログラム医療機器に関するわが国の振興政策と最先端開発動向〉

■特集のねらい
中野 壮陛 P16-P17

■第二期医療機器基本計画を踏まえた医療機器業界の産業振興と医療機器の安定供給に係る政策について
川嶋 康平 P18-P23

■プログラム医療機器実用化促進パッケージ戦略2(DASH for SaMD 2)
飯島 稔 P24-P30

■プログラム医療機器の承認審査の考え方
小池 和央 P31-P38

■プログラム医療機器の特性を踏まえた適切かつ迅速な承認及び開発のためのガイダンス
中野 壮陛 P39-P44

■AI 判定インフルエンザ診断支援機器の開発経験
沖山 翔 P45-P51

■全静脈麻酔(TIVA):麻酔薬投与を自動制御するプログラムの開発から承認まで
萩原 弘子 P52-P59

■プログラム医療機器による不眠症治療
上野 太郎 P60-P65