日本医療機器学会誌「医療機器学」最新号(10月号)のお知らせ

医療機器学96巻5号(10月号)は、「医療機器学シンカー深化・進化・真価―深化する学び、進化する技術、真価を問う」をテーマとした第102回日本医療機器学会大会の演題募集の公告から始まります。盛況のうちに終了した昨年の大会のテーマは「医療機器学サイコウー再考・再興・最高―医療機器の多様性拡大に向けた課題と展望」で、医療機器学の原点を見つめ直す大会でしたが、その理念を未来へつなぎ社会へ実装する大会にしたいと、今回の大会長である杏林大学保健学部臨床工学科の中島章夫教授からメッセージを頂きました。募集演題は通常の「一般演題」、企業新製品やソリューションなどを紹介する「トピックス演題」、「大学生・大学院生ポスターセッション」があり、それぞれの申込み要件が記載されており、「若手奨励賞」や「優秀発表賞」、「優秀演題賞」の選考もございますので、是非多くの演題の応募をお待ちしております。

また、第30回病院サプライカンファレンス開催のご案内もあります。東京・両国での開催となり、単位取得もできますので病院サプライ関係者の先生方は是非ご参加ください。

原著、研究速報については、今号も医療機器学の幅広いテーマでご投稿頂きました。ソフト凝固による直腸切除生標本の熱変性深度、拡張現実(AR)技術を搭載したスマートグラスを用いた学生への気管内吸引の教育効果の検討、保守管理データベースを活用した医療機器における信頼性の分析、在宅人工呼吸器の呼気ポートの違いが換気性能および音圧レベルに与える影響、などいずれも医療機器学という学問ならではの研究です。

特集は「次世代の臨床検査を支える医療機器と新規技術」です。現代医療を支える重要な基盤である臨床検査について、臨床検査におけるAI解析の進展、中央検査室で行われる中央集約型検査に対して、被検者の傍らで迅速に判断し結果を治療に活かす分散型検査のうちPOCT(point of care test:臨床現場即時検査)の運用と課題、臨床検査機器の自動化とデータ総合システム、医療機器の保守・安全管理とトラブル対応について第一線の先生方にご寄稿いただきました。医療技術の進歩を質の高い医療へと結びつけるために是非ご一読ください。

 

【日本医療機器学会誌「医療機器学」 Vol. 96,  No.5, 2026 目次】

《原 著》

■ソフト凝固による直腸切除生標本の熱変性深度
土田 誠伸・他 P843-P853

■AR グラスを用いた気管内吸引学内実習における臨床工学科学生への教育効果の検討
田仲 浩平・他 P854-P863

■保守管理データベースを活用した医療機器における信頼性の分析
森 信洋・他 P864-P873

《研究速報》

■在宅人工呼吸器の呼気ポートの違いが換気性能および音圧レベルに与える影響
濱坂 秀一 P874-P882

《特   集》

〈次世代の臨床検査を支える医療機器と新規技術〉

■特集のねらい
西川 真子 P883-P884

■臨床検査におけるAI 解析の進展
佐藤 雅哉 P885-P893

■POCTと分散型検査の運用と課題
後藤 慎一 P894-P901

■臨床検査機器の自動化とデータ総合システム
山内 惠 P902-P910

■臨床検査機器の保守・安全管理とトラブル対応
中渡 一貴 P911-P916